『山田姉妹 ソプラノ デュオ コンサート』レポート
11月15日、小春日和の日曜の昼下がり、エイブルホールに美しい姉妹のデュエットが響き渡りました。お客さまも久しぶりのクラシック音楽の演奏会を楽しみにされていたようで、華さん、麗さんの美しい声と、オペラのソリストとしての演技力、そして姉妹の微笑ましいキャラクターに魅了されたようで、早くも再演の声が聞かれました。
新型コロナ感染拡大防止の厳しい条件の中でお越しになったお客さまを、内門卓也さんによるスタインウェイのピアノとお二人の声が包み込み、エイブルホールの魅力であるマイクなしの音響の素晴らしさを、久しぶりに感じる事のできるコンサートとなりました。演奏者もお客さまにも満足していただけたと思います。
山田姉妹にとっても、エイブルが今年初めてのホールコンサートという事で、PCR検査で陰性確認をするなど、万全の体調で臨んでいただきました。
幕開き、「翼をください」の美しいハーモニーが聞こえ、淡いブルーのドレスの2人が上手と下手から登場!「木綿のハンカチーフ」、手話つきの「2つで1つ」、「あなた」となつかしい昭和ポップスを披露し、「がばいうれしか」「ゆっくりしていかんねー。」と鹿島弁を交えて自己紹介。
続いては、マイクなしで、「みかんの花咲く丘」「七つの子」「ねむの木の子守歌」「おかあさん」「故郷」と日本の童謡唱歌を。
ソフトで甘やかなソプラノで交互にパートが替わり、女性デュオの魅力、日本の歌曲の美しさを満喫しました。
休憩を挟み、舞台に登場したお2人は、姉の華さんがモスグリーン、妹の麗さんが赤のドレス、シックな色にラインストーンが眩いばかり! 第2部は、「メリー・ウイドウ」、「私のお父さん」、「夢遊病の女」、「ホフマン物語」、「魔笛」といったオペラをソロやデュエットで、実力発揮!曲目紹介もわかりやすく、初めて聞く人も、すっと歌に引き込まれていくステージでした。ロッシーニの「猫の二重唱」では、猫耳をつけて、鹿島土産の「糸切羊羹」を持ち、じゃれ合いながらのパフォーマンスまで!オペラを身近に感じてもらいたいというお二人の熱い想いを感じました。
今回はコロナ対策で半数の席で行いましたが、いずれ298全席を開放し、客席とステージが一緒に歌え、「ブラボー!」と叫べる日が来たら、またスケールアップして帰ってきてください!今はまだ心の中で“ブラーヴア!”
山田姉妹のブログから
みなさまこんばんは。 今日は佐賀県鹿島市エイブルホールにて約9ヶ月ぶりのリサイタルでした。 一曲目、歌いながら舞台の中央へ向かう途中2人とも涙をこらえることに必死でした。
本当に開催できるのか?もしかしたら、また中止になってしまうかも… コンサートが開演するまでずっと不安でした。感染対策を万全にして開催してくださったスタッフの皆さま、不安のある中、会場に来てくださったお客さま、色々なことを考えて遠くから応援してくださった皆さまに感謝の気持ちでいっぱいです。 一生忘れられないコンサートになりました。
今日の2時間はあっという間でなんだか上手く言葉にできませんが、今はコンサート終わりの心地良い疲労感に包まれとっても幸せな気持ちです。 この幸せな気持ちを忘れないようにしたいと思います。 今日のお供は糸切りようかん、お土産に日本酒いただいてしまいました。
アンケートから
◆山田姉妹の、コンサートができる喜びが観客席にも伝わってきました。心地良いひと時でした。 (50代 女性)
◆絶妙なハーモニーに、久しぶりに心が和みました。生の音楽はやはりいいものですね。感染対策もしっかりしてくださったようで、ゆったりした空間でコンサートを満喫しました。大迫力で感動しました。 (70代 女性)
◆久し振りのコンサート、やっぱり生の歌声はいいです。第1部の「おかあさん」を聞いていたら母を思い出し、涙が出てきました。山田姉妹の澄んだ歌声は、身も心も癒されました。こんな時期にコンサートを開いてくださったエイブルの方、そして来ていただいた山田姉妹のスタッフにも感謝です。 (70代 女性)