第20回『エイブル祭り』レポート
昨年のエイブル祭りは、新型コロナウイルス感染拡大防止のため分散開催しましたが、今年は感染防止対策を行いながら、密を避けるため期間を延長して、5月8日(日)から22日(日)までの15日間で開催しました。
8日のオープニングセレモニーでは、今年度、当財団と田澤義鋪記念館との合併や、『マンガふるさとの偉人 田澤義鋪』出版を記念して、講演会を行いました。
田澤義鋪記念館合併記念『マンガふるさとの偉人 田澤義鋪』出版記念講演会
~鹿島が生んだ現代日本の設計者、田澤義鋪を語ろう~
オープニングセレモニーでは、樋口前市長、角田市議会議長、中村教育長の皆さまから来賓のあいさつをいただきました。また、子ども図書館サポーターの紹介と、昨年の出演団体紹介動画を上映しました。
続いて10時30分から、「『マンガふるさとの偉人 田澤義鋪』出版記念講演会 ~鹿島が生んだ現代日本の設計者、田澤義鋪を語ろう~」を開催しました。
第1部の基調講演では「新たな視点から描くこれからの田澤義鋪」と題して、高橋 研一(鹿島市民図書館 学芸員)が講演を行いました。
第2部のパネルディスカッション「偉人マンガ『田澤義鋪』制作の舞台裏」では、パネリストに原作本作成の河島 真さん(神戸女学院大学教授)、マンガ本シナリオ制作の藤井 ゲンさん(藤井社会科デザイン事務所)、マンガ制作の やまの たかしさん(漫画家/鹿島市出身)にご登壇いただき、本の執筆の過程や苦労話、意図などを語ってもらいました。コーディネーターは高橋 研一が務めました。高校生からは「なぜ女子高校生が主人公なんですか?」といった質問も飛び出しました。
ご来場の希望者には『マンガふるさとの偉人 田澤義鋪』を差し上げました。また関連企画として、鹿島市民図書館では「偉人マンガ『田澤義鋪』パネル展」を5月7日(土)から6月5日(日)まで開催しました。床の間コーナーでは「田澤義鋪展 ~ふたたび歩み出す郷土の偉人~」を6月30日(木)まで開催しました。
アンケートから
◆この会に鹿島高校生が参加したのはとても良かった。入学してからこのマンガ本は読んでいると思うので、舞台裏を知ることができてよかったと思う。その分野の専門家と出会うことはとても大事なことだと思う。 これからも田澤義鋪の新しい面が見つかれば良いと思う。(60代 鹿島市内)
◆バトンを引き継ぐ、過去を知ることが未来へのヒントになる。今回の講演に参加したことで自分にとって参考になりました。「知ること」「学びの重要性」「伝えること」は生涯学習にとって有益ですね。(60代 鹿島市内)
◆市外から参加。田澤のような先人をもつ誇らしさを特に若い方々がもつ幸せを思いました。エイブルの努力に敬意を表します。河島先生のまとまった講演を企画いただきたいと思いました。(70代 鳥栖市)
参加団体によるホール、展示の発表
今回のエイブル祭りには、ホール発表の部21団体、作品展示の部で16団体が参加しました。
密を避けるため、ホールは14日(土)、15日(日)、21日(土)、22日(日)の4日に分散し、展示も8日(日)~15日(日)の前期と、17日(火)~22日(日)の後期、2期に分けて展示を行いました。
新型コロナウイルス感染拡大を予防するため、玄関やホール入り口での検温と手指消毒を行いました。また展示の搬入・搬出も、密集を避けるために時間帯を分けて行いました。
今回はマルシェや食事の提供など、販売や食事に関するイベントは行いませんでしたが、14日(土)には、「かしまこども食堂」のキッチンカーが、エイブル駐車場に来てくれました。他にも「ペットの写真展」、「エイブルパートナー(法人会員)の紹介」などの展示、最終日の22日(日)には「おもちゃ病院」を開院しました。