令和4年1/29(土)にえいぶる講座「森の妖精 ヤマネの秘密」を実施しました。佐賀大学農学部准教授の徳田 誠さんを講師に迎え、鹿島新世紀センターで行いました。この講座は、鹿島市ラムサール条約推進室との共催で、「子どもラムサール隊」の小学生も加わり、大人から子どもまで幅広い層の参加がありました。
ヤマネは、ネズミのような小動物で、県内では多良山系でのみ確認されています。ネズミと違い、尻尾がふさふさしていて、背中に黒いスジがあるのが特徴です。約5千万年以上前に、リスの仲間から別れヨーロッパで誕生し、約500万年前に日本へ渡ってきたそうです。初期の哺乳類の特徴をよく残しており「生きた化石」といわれています。日本の固有種で、国指定の天然記念物です。
講演では、先生がヤマネに出会うまでの話や、ヤマネが佐賀にたどり着くまでの話を聞かせてもらいました。専門的な調査の話を分かりやすく話され、子どもたちも熱心にメモを取っていました。
5月頃には、鹿島市自然の館「ひらたに」付近に設置されている巣箱を観に行く観察会も計画しています。ぜひ、実物のヤマネに会いにいきましょう。詳細が決まったら、ホームページや広報紙などでお知らせします。
アンケートから
◆時々、多良岳に行くので、いつかヤマネを見たいと思っています。ヒメネズミとの違いが良く分かりました。貴重な生き物なので、他の生き物たちと永く共存して欲しいと思います。今日はありがとうございました。(40代 男性)
◆ヤマネとねずみが見分けられるようになってうれしかったです。ヤマネも、いろいろな種類があって、実物でも見てみたいなと思った。説明が分かりやすくて、ヤマネがどんなもようか、形か、大きさか、どんなところにいるのかが分かりました。ヤマネが小さくてかわいいと思った。(10代 女性)