40年前に始まった、障害児の放課後児童クラブ「ゆうやけ」のドキュメンタリー。こうあらねばということではなく、その子の気持ちを理解することから寄り添い、始まった映画です。
25日の日曜日に、「ゆうやけ子どもクラブ」を佐賀シアターシエマにて観てきました。内容は観てのお楽しみです。映画が終わってから監督のトークがありました。
障害者教育やそれにかかわることは、教科書がある教室で教科書内容を指導することと大きく違っていて、その子がもっている特性を見抜き、その特性に応じて、本人の成長のお手伝いをし、やがては社会へと出ていくための準備もさせなくてはなりません。そのような中、「ゆうやけ」の先生方は、その子に学ぶという姿勢で接しておられます。なかなか難しく、厳しいことですが、やりがいのあるお仕事をされています。
通常の学校の通常の子供たちのとっても、本当は「10束ひとからげ」でにされない、その子に応じた特性を伸ばしていくことが大事なのでしょうが、どうもそうではありません。一緒にスタートしたのだから、一緒にゴールしないのはおかしいと、つい考えてしまいがちです。通常の学級の子どもたちも特別な支援が必要な子どもたちも、本来は、その子の持つ特性に応じて成長のお手伝いをしてもらうことがいいのですが、現状はなかなかそうではありません。
教える内容が、学年ごとに系統的に段階的に示されています。つまり学習指導要領が決められて、きちんと全員を導いていかなくてはなりません。だから教師という仕事は、とてつもなく大きく深い洞察力と指導力、根気と情熱が必要なのです。
いまさらながら、先生方のご苦労とご指導に感謝の言葉しかありません。
さて「ゆうやけ子どもクラブ」の映画も、そうした現状がそのまま記録され、先生方の配慮が見えます。共に育つという基本がそこにあります。
この「ゆうやけ子どもクラブ」のエイブルホールでの上映会は、来年のエイブル祭りのオープニングにできないかと企画中です。どうぞご期待ください。