山に登る
山にはまって四年ほど、近くの多良岳山系、脊振山系、九重山系、時に日本アルプス等に、「なし、何回でん登っとや。怪我すっばん。」と言われることがあります。
額に汗して喘いで登り、目指す頂上に立って心に満つるのは、達成感と眼前に広がる絶景。つい「やったー」と声もでます。
登るたびに、達成感や充実感、眼前に広がる大きな風景を味わい、同時に登りながら自分との対話をしていることに気づきます。
まさに、山に登るということは、自然の中に我が身と心をさらすことでもあります。
時には優しい、時には厳しい自然の中に身をさらすことで、新しく感じたり、見つけたり、気づいたりと自然の多様性とかけがえのなさも感じます。
登山道わきの一輪の花もしかり、蜜を求めて花に集まる虫も、またしかりです。登った者でしか感じることができない世界です。
山は誰にでも、どんな人にでも等しく輝き、接してくれます。
自然を歩き、知り、心で感じることがあれば自然が貴重な財産として心に深く刻まれていくように感じます。
登山家深田久弥の『百の頂には百の喜び』の言葉ように、山登りはその度に、違った喜びがあるから魅力的です。
エイブルの木2月号より 館長コラム
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