コロナ禍の中で
『今、世の中、耳慣れない言葉で溢(あふ)れています。
3密、非常事態宣言、PCR検査、ゴーツートラベル、オンライン飲み会、自粛警察・・・。
当たり前の日常が遠い昔話のような気がしてきます。
私たちの心に灯(とも)る希望の中に現れた見えない敵は、あらゆるものを停滞させ、手探りの長い闘いに向かわせています。不安を煽(あお)り騙(だま)し巧みな言葉で欺き、噂(うわさ)に振り回される数の多さに脅かされます。
でも、空の青さ、海の群青、木々の緑、夕焼けの茜(あかね)、日々は彩られ輝いていたことを思い出してみましょう。世の中には変わらないものもあります。
耳慣れない言葉たちが日常となった今、希望や理想を敷き詰め、新しい軌跡を残して、道なき道をさまよっているようですが、明日の未来は、私たちが、この手でつくって行くしかないのです。』(中学二年生女子の言葉より)
今まで当たり前だった生活を昔話のような奇跡と言い、今の現実を虚構と不安と停滞と表現しています。最後は、目には見えない希望や理想を敷き詰め、道なき道を彷徨いながらも、未来をこの手で創っていくという決意の言葉。
この詩から彼女の深い洞察を感じ、沢山の勇気をもらいました。タグ:館長コラム