寅(とら)年にちなんで
令和四年は、寅年です。
もう何年か前になる話ですが嬉野の井手酒造の蔵開きで「虎之児」を買い求めたとき、JAXA宇宙航空研究開発機構のハヤブサのことが話題になっていました。
JAXAの小惑星探査機ハヤブサが惑星イトカワからサンプルリターンに成功したということでした。60億キロ離れていて7年がかりで帰還という快挙でした!
何でお酒と関係あるのかなと不思議に思っていましたら、なんと女将さんから「うちの『虎之児』の商標が探査機ハヤブサについているのですよ」と教えてくださった。
でも、なんでとまた不思議になって、さらに聞いてみると「それはハヤブサのプロジェクトマネージャー川口淳一郎さんの悲願で、縁起担ぎもあって『虎は千里を行って、千里を帰る』という中国の故事から、うちの虎之児の商標を選んでくださったのです。ハヤブサに必ず戻って来てほしかったのですよ。」と話してくださいました。
日本の科学の最先端を走っているJAXAでも、最後は神頼みか!と思ってしまったらそれまでですが、「悲願中の悲願、どこまでも科学の英知で計算しつくしても最後は神の力も借りたいと思うのは人の常。そして川口さんのユーモアでもあるそうです。さて、あなたは寅年に何を願いますか。
エイブルの木1月号より