閏(うるう)年、オリンピックの年です。地球の公転周期との関係でできた調整のための2月29日。例年よりは1日長い日はどうしてできたのでしょうか?
閏(うるう)
地球が太陽を一周するのは、正確には、365.2422日なのだそうです。この差を調節するために、昔から暦は、様々な工夫をしてきました。
旧暦では五年に二度、一九年に七度の割合で、閏月(うるうづき)がありました。つまり、一年が十三ヶ月の年があったわけです。
中国では閏月は王様が門の外へは出てはいけないところから「閏」という漢字ができたそうです。
この漢字が、「潤」と似ていることから、同じ読みを当てるようになったのではないかと言われています。「潤う」という言葉につなげることで、豊かな恵みへの祈りを込めたのかもしれません。
さて、今年はその閏年。四年に一度のオリンピックの年で、東京オリンピックの年になります。オリンピックを五輪とも言います。
五つの輪は、左からオセアニア、アジア、アフリカ、ヨーロッパ、アメリカの五大陸を表すものです。
そしてオリンピズムの根本原則には、次の七つの原則があります。
①肉体と意志と精神のバランスのとれた生き方の哲学②人間尊重の精神③協調のとれた組織的、普遍的、恒久的活動で偉大なスポーツの祭典④スポーツすることは人権の一つである⑤政治的に中立である⑥いかなる差別も受けることはない⑦オリンピック憲章の順守
さあ、豊かで恵みある閏年の東京五輪を楽しみましょう。
エイブルの木 2月号「エイブルからこんにちは」より
館長 永池 守