コラムにお別れ(紙面都合により)
平成二十五年ごろから書き始めた文章を、毎月「エイブルの木」に載せていただいてきました。
いつも、次に何を書こうかと頭を悩ませたものです。気軽に読めて「へえー」とか「ふうん。」と思っていただけるものをと考えて、書き綴ってきました。
内容は、自然の出来事や行事、さらには言い伝えの源を調べたり聞いたりといろいろ試みてきました。
それから、その月の「エイブルの木」の原稿は、一ヶ月前が締め切り日なので、話題は、常に一~二ヶ月後を想定して書いていました。だからおかしいものもたくさんあったかと思います。
更に結びは、本やインターネット情報を駆使しながらも、自分ではこう思う、こう考えるということを必ず書き添えるようにしてきました。
知ったかぶりになったところや押し付けがましくなったのではないかと反省ばかり、どうぞお許しください 。
時に「『よしれんなか』を久しぶり聞いたよ。」とか「アサギマダラのことは、チョウチョをカラー写真で載せんば、わからんよ。」とか「『かぎろい』は、そぎゃんやったとねー」とお声を寄せてくださいました。
そのようなお言葉の全てが、有難くて、嬉しくて、どこかの誰かさんとつながっていることの証でありました。
丁度、この辺りが潮時のようでございます。読んでくださった皆様方、感謝申し上げます。
最後に「別れをば 山の桜にまかせてむ 留めむ留めじは 花のまにまに」ありがとうございました。(古今和歌集幽仙法師より)
エイブルの木4月号より