人工林にはない、自然林の良さがあります。
幻の滝
能古見の「自然の館ひらたに」の職員の方と一緒に、経ヶ岳登山道旧道の整備作業をしていて見つけました。この幻の滝までは、結構な風倒木があり、チェーンソーで大きなものは片づけてもらいました。たくさんの小枝やブッシュを鋸や剪定鋏で切り、歩きやすくしました。また滝の全体が見えるようにも整備をしました。
ここは、国有林で経ヶ岳の郷土の森となっています。大きなカヤの木やアカガシなどの照葉樹が茂っており、人工林にはない多様で自然な森の形を残しています。歩いていると落葉の絨毯のようにフカフカで、とても気持ちいいものです。木漏れ日も差し込み雰囲気は最高。
この滝は、上下3段の滝になっていて、一段目は3m、2段目は10mを超え、滝つぼも直径5mはあります。最後の3段目の滝は2~3mの小さな滝になっています。滝を流れ落ちる水しぶきの音や流れるせせらぎの音で、気持ちも見た目にも爽やかさが感じられます。一度、この幻の滝まで出かけられてはどうでしょう。自然の館からは、歩いて40分程度で着きます。ちょっとした散歩、運動になります。この登山道を行くと馬の背、平谷越え、経ヶ岳と道は続きます。登山記念には木札がもらえますよ。
エイブルの木5月号より 館長 永池 守