春一番
春の到来を告げる風です。定義としては、立春から春分の日の間に吹く、暖かい南よりの強風のことです。
もともと猟師の間で、使われていた言葉が広まったもので、今は一応、正式な気象用語となっています。
その後につづく強風を、猟師は「春二番」「春三番」と呼ぶそうですが気象庁では、一番しか発表しません。
さて、この「春一番」と聞けば、私はキャンディーズの「♪微笑み返し」を思い出します。
『♪春一番が掃除したてのサッシの窓に ほこりの渦を踊らせてます 机本箱 運び出された荷物のあとは 畳の色がそこだけ若いわ お引っ越しのお祝い返しも済まないうちに またですね 罠にかかったうさぎみたい いやだわ あなた すすだらけ おかしくって涙が出そう1 (ワン)2(ツー)3(スリー)あの三叉路で1(ワン)2(ツー)3(スリー)軽く手を振り私達 お別れなんですよ』
(阿木燿子作詞1978年)
あの頃は、新採3年目頃で、朝から帰るまで全力スイッチは、入りっぱなし。給食などは3分間で完食し、日記の返事書き、テストの採点、漢字の丸付け、それから昼休み、子どもと運動場でひと遊び、そして掃除、午後の授業開始、分刻みの一週間。
やっと土曜日の四時間授業の後に一息ついて、帰るときには、いつもこの曲。これで一週間が終わったという感じでした。曲の調子が良くて元気がもらえました。春一番という言葉の持つ力でしょうか。
エイブルの木3月号より