雨乞いは、世界共通の神頼み!鹿島には、「おしまさん」参りという風習があります。
雨乞い
日照り続きで農作物が被害を受けるのを恐れ、われわれの祖先はいろいろな方法の「雨乞い」をして神仏に祈ってきました。
例えば、①お籠り(神社にこもって夜通しお祈りをする)②鐘を打ち鳴らし雨乞い踊りをする③霊力のある神社の水をもらい、その水をまき散らす④神に汚物を投げつけたり、地蔵を逆さ吊りにしたりして神を怒らせる⑤千駄焚き(山頂で大火をたく)をする、などが知られており、外国でも似たようなことが行われているようです。
先月の水不足で、鉦を鳴らし獅子舞を奉納したニュースがあり、『苦しい時の神頼みー雨乞いー』がなされていました。
鹿島では、江戸時代、干ばつに見舞われたときに、『おしま』という娘が、雨が降ることを願って有明海に身を投げ、その身を村人達が沖ノ島で見つけ、涙を流した途端に、雨が降り出したという伝説が残っています。
『沖ノ島参り』(おしまさん参り)は、おしまの命日である旧暦の六月十九日に、船に乗って沖ノ島へお参りに行っていたことが始まりになっているそうです。
今は、大漁豊作、航海安全も祈願して行われ、納涼ふるさと七浦夏まつりとしても賑わっています。
最近は異常気象が続いており、四十度近い高温な日が続きます。
雨乞いをしないで済むように願いたいものですね。
エイブルの木8月号「エイブルからこんにちは」より
館長 永池 守