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掌(たなごころ)

掌(たなごころ) まさに手の平の力です。

掌(たなごころ)

手の平のことで、もともとは「手の心」だったそうです。

手の中心という意味ですが、実際、手の平と心は、深い結びつきがあります。手と手を握り合えば、心が通じた気がしますし、緊張しているときは、手に汗をかきます。怒りに震える時は、手をぎゅっと握りしめます。

私たちは、もっと、手の平に敏感になれば、自分の心や人の心も、わかりやすくなるかもしれません。

心が目に見えないだけに、こんな仕草で感じ取ることができると思うと、なんとなく落ち着くものです。

「握手で気持ちが通じた安心安心」「手に汗をかいてるぞ、緊張せずに深呼吸」などと自分自身を客観視でき、落ち着くことができます。体の部分で、これほどに心と敏感に通じ合っているところはほかにないかもしれません。

また、手の平で相手の背中をさすったり痛いところを優しく撫でたりすると不思議と痛みが和らいだり怒りが収まったりすることが最近の脳科学で証明されました。

私たちの手の平は、心の力を発したり受け取ったりする心の装置かもしれません。

実際に、高齢の父の背中に手の平を置いたり手を握ったりしながら話しかけると素直な反応がかえってきます。まさに掌の力です。

                    エイブルの木3月号「エイブルからこんにちは」

                                  館長 永池 守

 

 

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