佐賀県鹿島市の生涯学習センター「エイブル」は、
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館長コラム

「大切」

「大切」

「大切」

日ごろ何気なく使っている大切の「切」という言葉の意味は、ひたむきなさま、心を込めてするさま、差し迫ったさま、身にしみて強く感じるさま・・・など、実に様々です。

語源の「切」という文字は、刀で縦横に切るということから出来ており、モノを切るという意味から転じて、刃物をじかにあてるように「身近である」「行き届く」という意味もできました。

こうして身近に寄り添い行き届くようにすることから「親切」の意味になりました。

また、思い入れが深く切実であることの意味では、「深切」という漢字もあり、古くは「深切」が常用されていたようです。

一六世紀、ポルトガルからamor(アモール)という言葉が入ったときは、「愛」ではなく「大切」と訳したそうです。

万葉のころから、「愛」という言葉もあったようですが、「愛欲」というように、どちらかというと、悪い意味合いの方が強かったからでしょうか。

今でも「愛しているよ」と言ったり、言われたりするよりも、「大切なんだ」の方がピンとくる人も少なくないのではないでしょうか。

一つの漢字からいろいろな世界が広がります。漢字の奥深さを感じることができますね。

                エイブルの木  3月号「エイブルからこんにちは」より

                                 館長  永池 守

 

 

 

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